基礎工事に続いて建て方についてもリライトしました!
基礎工事色々追加しすぎて、なげーよ!って言われました(笑)
どーも、Ponchaです(‘ω’)
今回は、新築工事の一番のイベント、建て方から上棟についてお話ししていきたいと思います。
ちなみに、他の工程については、こちらを参考にして下さい
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目次
建て方は、事前段取りが重要
建て方とは、簡単に言うと建物の骨組みを作ることになります。
木造でも在来工法(柱や梁などの骨組み)と2×4工法(ツーバイフォー)でスピードが異なります。
建て方は、木造や鉄骨造の建物で用いられる用語です。
作業に入るととても速く、大工さん主体で行う為事前段取りがとても大事となります。
特に重要なポイントは、
クレーンのサイズと、配置、
材料を運ぶ運搬車の進入経路とその配置場所
建て方にかかる日数
プレカットのチェック
この上記の内容は、必ず確認するようにしておきましょう。
ここを押さえておけば、ひとまず、建て方中、大きな問題はおきません。
というのも、大体建て方で問題が起きる時は、上記の内容を怠ったことが原因です。
・現場にレッカーが配置できない、
・運搬車が搬入できない
・レッカーを依頼した日にちが足りなかった
・プレカット図が違う
まあ、あるあるですね!
上記の内容は、事前に確認さえしておけば回避できる内容ですし、そこまで手間がかかる作業ではありません。
しかし、上記の問題が発生した時のリスクは尋常ではありません。
まず、その日にかかったお金はすべて無駄になる上、同じ費用が再び掛かります。
そして、工程に大きく影響します。
建て方は、多くの大工さんが応援にきます。
さらに、レッカーをレンタルしたり、材料を運搬する運搬車にも予定があります。
それを、今日出来なかったので明日お願いしますと言って簡単に手配できるものではありません。
そのため、事前調査、確認は怠らないようにしましょう。
工程上では、建て方を行う日は重要な作業工程になります。(クリティカルパス)
工程を作る上で、建て方の日にちを決めたら動かしにくい日程で、
基礎工事が遅れたから遅らそー!とか、基礎工事が早く終わったから早めよう!とかが簡単にできないわけです。
ですので、工程を作る上では、基礎工事の完了日と建て方の開始日をどこに設定するかが大変重要となります。
最近の現場は狭小地が多い
昔に比べて現在は、条件の良い敷地というのは、かなり少ないと言えます。
それは、戸建てに限らず、マンションでも同様のことが言えます。
ちょっとのスペースでもあれば、建物を建てましょうとなってますからね。
そのため最近の現場は、周辺の条件が本当に良くないですね。
道が狭い、敷地が狭い、とにかく狭い!!
かといって、狭いからできません!なんて言えるわけないので、どうすれば施工できるかを考えるのが、プロの仕事です。
木造の住宅を新築する上で一番大きい重機、運搬車を使うのが建て方です。
そのため、現場にレッカーや運搬車が入るかを確認し、進入経路、重機をどこにどのように配置するかを入念に計画する必要があります。
建て方
基礎工事が終わり、埋め戻しが完了したら、いよいよ、建物の骨組みとなる建て方となるわけですが、
RC造だと基礎工事のように、鉄筋、型枠、コンクリートといった流れで、床、壁、天井を1階ごとに作ります。
そのため、それぞれの工事に日数がかかるため、上棟(躯体工事完了)するまで時間がかかります。
それに比べて木造の場合は、骨組みをどんどん組立ていき、一気に家の形が出来上がります。
今はプレカットと言われる、事前にどこにどの材料を使う、といったように工場で材料をすべて加工をし、現場に運ばれるため、
現場では、クレーンを使用して材料を揚重し、それを大工さん達が各場所にはめ込みながら、金物やボルトなどを用いて固定していく作業だけですみます。
どでかいプラモデルみたいな感じです!
なので、現場で加工をする作業等は基本ありません。
そのため、通常の戸建てサイズのだと、1日~3日程で上棟します。
はや!って思う人も多いと思うのですが、そう!木造は本当に早い!
私はもともとRC造の新築からこの業界に入ったのですが、木造の建て方のスピードには本当にびっくりしました。
気づいたら骨組み出来ちゃったよ~って感じです!
上棟と言っても、あくまで骨組みだけですので、2階床、屋根下地など併せて作業していきます。
今説明したのは、柱、梁で組み立てる在来工法についてです。
柱、梁が建物を支える構造のため、壁などは、後回しになります。
それに対して、2×4工法、壁パネル工法の場合は、壁自体が構造体となるため、1階ごとに構造体となる壁を建てて、2階へと進みます。
ちなみに、壁起こしと言います。
それでも、やはり、2日~4日程度で上棟することが多いです。
その後は、雨が入ってこないように、屋根、窓、外壁などを優先的に進め、仕上げ工事が始まります。
組みあがったら確認をする
建て方が完了したら、図面通りに建っているか確認しましょう。
まあ正直言うと、骨組みが間違っていることはあまりありません。
工場で入念に確認しながら加工されているのと、合わない部位があればそもそも組み立てることができないですからね!
プレカット図と構造図があるため、間違いがある場合は図面が違っていることの方が多いです。
では、何を確認するか。
補強金物が図面通りに取り付けられているか、取付忘れが無いかなどです。
補強金物は結構量があるのと、作業は人間が行うで、付け忘れ、付け間違いがちょいちょいあるんですよね。
建て方の作業中は、基本大工さんに任せることが多いのですが、任せっきりにせず、確認も忘れず行うようにしましょう。
特定工程がある建物に関しては、中間検査時にこういった補強金物など指摘を受ける場合があるので注意したい方がいいです!
建て方の前後に足場組
建て方を行う前に、外周に足場を組む必要があります。
建て方の前の足場組は、簡単に言うとひとまず人が作業するための仮の足場となります。
これちょっと勘違いする人がいるのですが、木造の場合は、
建て方前に設置する仮の足場と、
建て方が完了した後にしっかりと組み立てる本足場があります。
建て方前の足場は、補強がされていない為、強風とかで簡単に倒壊しやすいんですね!
なので、仮の足場が設置されたら数日以内に建て方を行うのが基本です。
で、建て方が完了して初めて、足場が風などに煽られても、問題ないように固定したり、補強したりします。
仮の足場組のタイミングと建て方完了してからの足場組のタイミングもしっかりと仮設工事屋さんと打ち合わせが必要です。
建て方完成後の足場組とは?
建て方が完了した後は、足場をしっかり固定したり、シートを張ったりします。
工事中の現場って建物の周囲をシートで覆っていますがあれは決して見えないように隠しているわけじゃありません。
工事中は、目には見にくいかもしれませんが、チリや粉じんなどいろんなものが飛び散っています。
また、道具、材料が現場外に舞って行かないようにするため、通気性のあるメッシュシートを張っているわけです!
しかしメッシュシートと言えど、風の抵抗はもろに受けるので強風や台風の日には、シートを畳む作業をしなければいけません。
風圧で足場が建物を傷つけるのはもちろんですが、足場自体が崩壊して周辺に被害を出すことも全然あります。
台風の時期とかにシートが足場に巻き付けられていたり、部分的に畳んでいたりするのは、風の影響を受けないようにする為です。
大体何か起きる時は、油断した時ですので足場が組みあがったら、安全面にも目を光らせておきましょう。
建て方完了までは天候との闘い
基礎工事も建て方も、外での作業の為、基本雨が降ると作業できません。
工程の関係上、配筋、型枠や建て方であれば多少の雨であれば、行うことは多いですが。
ただ、基礎工事の根切中の雨は天敵です。
基本土ですから、雨降ると現場がぐちゃぐちゃになるんですね。
汚れるし、滑るしから危ないしなどデメリットしかないです。
さらに、通常の土と違って、水を含んだ土は基本運搬できません。
トラックに土を積んでも、泥水が流れて、道路が大変なことになりますからね!
まあ、運搬できても、産廃の関係上で引き取ってもらえないです。
ですので、梅雨の時期などに作業する場合は、工程を作り方を入念に検討したほうが良いと言えるでしょう。
で、建て方の場合は、とにかく雨を防ぐために屋根の下地までは何としてでも終わらせる必要があります。
工事中の雨はとにかく厄介なんです!
外壁も早急に作る必要もありますが、とにかく直接雨がかかる屋根組み立てます。
内装工事に進むためには、内部に水が入らないようにする必要があり
屋根→外壁→サッシの順で雨が入ってこないように仕上げていきます。
基礎工事の工程のずれは、建て方でリセット
基礎工事の最後にも少しお話をしましたが、建て方で一番厄介なのが、どの日を開始するかということです。
今までお話ししてきましたように、建て方をするにはいろいろと段取りが必要なため、基本ずらすことができません。
また、基礎工事の天候などの予備日を含めた完了日と竣工日から逆算し、仕上げ工事が間に合うタイミングを
照らし合わせて、どの日に建て方を設定すれば問題ないかを検討しないといけません。
早すぎても、遅すぎてもいけないのです。
結果、基礎工事でずれた工程も結局、建て方の工程で一度リセットされます。
ですので、基礎工事を無駄に焦らせたところで、建て方の開始で調整されるため、竣工の工程に直接影響するわけではないので、あまり意味ないんですよね。
たまに、工程を1日でも早くしようと基礎工事を焦らせる人がいますが、正直無意味なんですよね。
建て方の時期を変更することが前提であるならまだしも、とりあえず急がしているのであれば、はっきりいって意味がないです。
ただ、絶対にずらせないわけではないので、基礎工事が早く終わりすぎたり、基礎工事が明らかに終わらない場合は、逆になんとかして調整する必要があります。
しかし、調整を行う場合は、早い段階で現在の工程に見切りをつけ決断をする必要があります。
中途半端に迷っているだけで日にちは過ぎてしまい、対応が出来なくなってしまうからです。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、建て方について書きました。
昔は、建て方と言ったら、お祭りのようなもので、建て方完了後に、上棟式をしてお酒を飲み、職人さんを労うような行事が行われていました。
今は、全然行われなくなりましたね。
そのため、一つ一つの現場に対しての思入れが薄くなってしまったという職人さんの意見もあり、少し寂しい気もします・・・。
地鎮祭や上棟式といった行事については、また機会に書いていきたいと思います(^^♪
他の工程については、こちらを参考にして下さい
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