昔、カーテンを付けるのがめんどくさく、ずっとカーテン無しのお部屋に住んでいたいことがあるのですが、夏は暑くて、冬寒い・・。
カーテンの偉大さを痛感しました!
どーも、Ponchaです(‘ω’)
ここ近年、断熱性能に対しての関心が強くなり、省エネの住宅を推奨する動きが高まりだしました!
それに伴い、お客さんの断熱性能への関心も高まってきました!
ただ、
夏場は、冷房を付けているのに全然涼しくならない
冬場は、暖房を付けているのに全然暖かくならない
どうやったら断熱性能があがるのかわからない!!
という方も多いのではないでしょうか?
それは冷暖房機器の問題ではなく、窓ガラスに問題があるかもしれません!
ということで今回は、
断熱性能・遮熱性能がある窓ガラスとは!?窓と断熱の関係
というテーマでお話ししたいと思います!
窓と断熱・遮熱は大きな関係があります!
窓ガラスの断熱性能、遮熱性能を向上させるだけで快適度が大きく変わります!
少々マニアックな話にもなりますが、是非自身のお部屋の断熱性能の向上の参考にしてみてください!
こちらの記事も参考にどうぞ!
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目次
熱が侵入・逃げる原因は窓!?
お部屋の断熱性能を上げるには、
夏場であれば、外からの熱が入らないようにする
冬場であれば、お部屋の熱を外に逃がさないする
必要があります。
断熱性能を向上させるうえでは、上記の考えが大前提となります。
さて、ここで皆さんに問題です!
建物は、天井(屋根)・壁・床・玄関・窓によって、外部と仕切られていますが、お部屋の中で一番熱の出入りが多い箇所はどこでしょうか?
・・・
・・・
答えは、窓です!
まあ、今回のテーマが窓ですから勘づいた方も多いかもですね(笑)
熱の出入りが一番多いのは窓なんです。
要は、外の熱が部屋に侵入したり、せっかく暖めたお部屋の熱が逃げたりするのが一番頻繁に行われているのが窓ということになります。
ちなみに、床や壁、天井などと比べて、窓はどのくらい熱の出入りがあるかわかりますか?
お部屋の大きさや気温で多少異なりますが、
夏場の場合、お部屋に入ってくる熱は
床で 約3%ぐらい
天井で、約11%くらい
換気口で、約6%ぐらい
壁で、約7%くらい
窓で、73%!!
ぶっちぎり!
そりゃあ、窓を何かしらしないと夏場は暑いわけですね。
ちなみに冬場の場合は、どのくらい熱が逃げてしまうのでしょうか?
床で 約5%ぐらい
天井で、約5%くらい
換気口で、約15%ぐらい
壁で、約15%くらい
窓で、58%!!
やっぱりぶっちぎり!
暖房ガンガン使用してお部屋を暖かくしても、窓を何かしらの対策をしないと、外部へ熱が逃げて行っちゃうんですね・・。
ちなみに、上記数値の窓は、シングルガラスで考えた場合の基準になります。
窓が多すぎるお部屋って断熱性能が悪い!?
壁一面が窓のお部屋!
窓がいっぱいあるお部屋!
そういったお部屋って、お洒落ですし、眺望なども最高ですし、憧れますよね!
ただ、窓がやたら多いお部屋や壁一面が窓のお部屋というのは、断熱性能の観点でいうと、あまりよろしくないです・・。
先ほどお話ししたように、断熱性能を向上させる場合、窓をどのようにするかが大きなポイントとなります。
つまり、窓だらけのお部屋というのは、
夏は、めっちゃ熱が入ってきて暑い・・。
冬は、めっちゃ熱が逃げて寒い・・。
となっちゃうわけです。
パッシブハウスのように、太陽の動きなど計算して、窓の配置・大きさが設計されているのであれば話は別ですが、そういった住宅は正直まだ少ないです。
見る限り、とりあえず窓を大きくした方が眺望がいい!
窓がいっぱいあった方が、光が入っていい!
という理由で設計されていることがほとんどです。
窓は換気や採光の観点から完全になくすことはできないのですが、断熱性能だけで考えるのであれば、窓ってない方がいいくらいなんですよね~
(超極端なお話なので参考にしないで大丈夫です(笑))
ただそのぐらい、窓というのは断熱性能を向上させるうえで厄介なんですね!
遮熱と断熱は異なる!?
窓ガラスの性能向上をする上で知っておかないといけないのが
・断熱
・遮熱
の違いです。
かなりマニアックなお話になってしまうのですが、窓ガラスの性能を決める上で断熱と遮熱の違いをちゃんと抑えておく必要があります!
今回はあまり難しくならないように、断熱と遮熱の違いを要点だけ説明いたします!
・断熱とは!?
お部屋の中の熱を室外(外部)へ逃がさない。
・暖房で暖まった空気を外部へ逃がさない
・冷房で涼しくなった空気を外部へ逃がさない
といったイメージです!
遮熱とは!?
外部からお部屋の中へ熱を入れない!
これは、夏場の熱い日差しを部屋に入れない!
というのをイメージするとわかりやすいかと思います!
熱を遮断するということですね!
断熱性能・遮熱性能がある窓ガラスとは!?
なんとなく断熱と遮熱の違いが分かったと思うので、窓ガラスの性能を向上させた窓ガラスについてお話ししたいと思います。
下記の窓ガラスになります。
・断熱性能がある窓ガラス
・遮熱性能がある窓ガラス
断熱性能がある窓ガラス
断熱性能がある窓ガラスの代表なのは、複層ガラスです!
一般的な窓ガラスは、ガラス1枚です。
複層ガラスというのは、ガラスが2枚(中には3枚)あり、ガラスとガラスの間にちょこっと隙間があります。(中空層と言います)
この中空層があることで、断熱性能を向上させてくれます。
余談ですが、単純に2枚のガラスをぴったり付けていると、そこまで断熱性能は向上しません。
何故中空層があると断熱性能が向上するかは、ちょっとまたマニアックな話になるので、今回は割愛しちゃいます(笑)
複層ガラスにすることで、断熱性能が向上します。
しかし、複層ガラスにする場合、現状の窓ガラスのガラス交換をする必要があり、マンションのような共同住宅の場合、窓は共用部扱いになり、交換が行えない場合があります。
ペアガラスと複層ガラスの違いとは!?
ペアガラスと複層ガラスの違いって何ですか?
とたまに聞かれるのですが、
複層ガラスは総称
ペアガラスは商品名
です。
もう少し詳しく言うと、
ペアガラスは、板ガラスの大手メーカー「AGC」の登録商標。
つまり、複層ガラスの一つということですね。
スマートフォンとiPhoneみたいな感じですね。
スマートフォン:複層ガラス
iPhone:ペアガラス
といった感じです。
遮熱性能があるガラス
遮熱性能がある窓ガラスは、ガラスに遮熱シートを張っており、太陽光の熱を遮断する役割を持っています。
夏場のような暑い日差しなどを遮断するのに効果的です。
シートを張るだけで効果が得られるので、自身でも貼ることはできます。
※ムラがでるので、業者さんにお願いするほうがいいです・・。
あくまで熱を遮断するだけなので、断熱性能があるというわけではないので、注意が必要です。
複層ガラス・遮熱シート 用途を使い分ける
少し回りくどくなってしまいましたが、窓ガラスの性能を向上させる場合
・断熱性能を上げたいのか?
・遮熱性能を上げたいのか?
で異なります。
例えば、
①冬場にお部屋の熱を逃がしたくない!
→中空層がある断熱性能が優れる、複層ガラスにした方が良いです。
遮熱シートを張っても、熱は逃げちゃいますので意味があまりありません。
②夏場の日差しを抑えたい
→遮熱シートを窓ガラスに貼るのが良いです
複層ガラスにしても、太陽の熱はお部屋に侵入してしまいます・・。
このように、窓ガラスの何を向上させたいのかで選ぶ商品が変わってきます。
断熱性能を上げたいのか、日差しを抑えたいのか等、一度検討してみると良いですね!
複層ガラスでは、太陽光の熱を防げない?
ここは、だいぶマニアックな話なので、読み飛ばしちゃっても大丈夫です!
また別の機会でLow-Eガラスについてお話しをしますので、その時に詳細をお伝えします。
ここでは、簡単に・・
複層ガラスを選べば、
断熱性能が高いから、日差しが入っても、断熱性能が高いから暑くならない!
と思ってしまう方もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
熱の伝え方にはいくつか種類があります。
複層ガラスの場合、中空層があるので熱が伝わるのを抑制してくれています。
しかし、太陽光のような放射による熱移動については、中空層による断熱はできません。
放射による熱移動は、真空状態でも熱を伝えることが出来ちゃいます。
もう何を言っているかさっぱりわからないですよね・・。
とりあえず、真空状態の箇所があっても熱が伝わるから暑くなるよ~
とだけ覚えておいていただければ大丈夫です!
太陽って宇宙のはるか彼方にありますよね。
宇宙って真空状態ですが、ちゃんと太陽の熱が地球まで届いています!
このように、いくつかある熱移動のうち、この放射による熱移動は、複層ガラスでは防ぐことができないんですね。
では、この放射による熱移動はどうすれば防げるか?
この場合は、遮熱シートにて熱移動を防ぐことができます。
つまり、
・複層ガラスと
・遮熱シート
を合わせることで窓の断熱・遮熱性能を向上させることができます。
これがLow-E複層ガラスという窓ガラスになります。
Low-E複層ガラスについては、また別機会にお話ししたいと思います!
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、
断熱性能・遮熱性能がある窓ガラスとは!?窓と断熱の関係
というテーマでお話ししました。
だいぶマニアックなお話でしたが、快適な住環境を整える上では、断熱・遮熱の違いを知ることは非常に重要です。
断熱性能を上げるのか、
遮熱性能を上げるのか
は、現在お住いのお部屋に合わせて選定するのが良いかと思います!
省エネや環境保全について、色々対策し始めた現在、今後はより断熱性能・遮熱性能が高い物件が当たり前となってきます!
今から少しずつ、断熱性能や遮熱性能について学んでいきましょう!
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