【第4回】木造新築工事｜建て方完了後の外部仕上げ工事工程と注意点 Poncha blog 建築・不動産相談所

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1 外部と内部で多くの業者が作業する仕上げ工事
- 1.1 場内の整理整頓・通勤車両に注意！
2 屋根工事
3 外壁工事
4 その他
- 4.1 バルコニーや共用廊下の手摺の設置
- 4.2 屋根工事に付随して、樋工事
5 足場解体のタイミング
6 外構工事
7 まとめ

外部と内部で多くの業者が作業する仕上げ工事

仕上げ工事始まると、

室外では外壁の仕上げ、

室内では造作工事

といったように仕上げ工事は、屋外でも屋内でも作業をしています。

仕上げ工事をざっくりお話しすると

外部

・外壁工事→コーキング→樋

・屋根仕上げ

・バルコニー手すり設置

・足場解体→外構工事

内部

・造作工事→床工事→内装工事（壁紙など）

・器具付け

・家具設置

・クリーニング

といった感じ！

仕上げ工事になると、とにかくより多くの業種が作業します。

今回は、外部の工事について解説をしたいと思います！

場内の整理整頓・通勤車両に注意！

どの工事の時も注意していないいけないのですが、

特に仕上げ工事の時に注意した方が良いのが、

材料の搬入

資材等の置き場所

通勤車両

ごみ処分

について。

仕上げ工事までは、工種が比較的少ないため、

材料の搬入車両や資材置き場については、現場の方が把握しています。

しかし、工種が増えると、都度都度で材料の搬入などが行われます！

現場の状況などを考えずに資材を入れてしまうと、

作業ができなくなることが発生します！

また、人が増える仕上げ工事の場合は、

現場内整理整頓を心掛けないとすぐに物であふれてしまいます。

しっかりと資材置き場やごみ置き場など作っておいた方が良いです。

意外と意識していない人が多いのですが、実はめっちゃ問題になるのが

通勤車両。

工具などたくさん積んでいるため、多くの業者さんは車で現場まで来ます。

近くにコインパーキングがあればいいのですが、

ない場合は事前に通勤車両をどうするか打ち合わせしておく必要があります！

この辺を疎かにし、駐車場所がないからといって、

現場前、

現場周辺

に路駐してしまうと、近隣さんからクレームが入ることがあります！

屋根工事

第3回目までの内容で外部の工事である

・屋根下地工事

・防水工事

・建具工事

がすでに終わっている状態ですので、次に行われるのが、

外壁工事です！

屋根下地を行った段階で、早くから屋根工事を行います！

昔の屋根は瓦屋根が多かったのですが、最近はスレート屋根を利用していることが多いです１

ちなみに、屋根の種類は勾配によって変更する必要があります！

上記のスレート屋根は、勾配が緩いと暴風雨の際に雨が逆流してしまうため、使用ができません。

勾配が緩いときは、ガルバリウム鋼板を使った板金屋根を利用することが多いです！

屋根工事は、

ルーフィングと呼ばれる防水シートを屋根下地に張り、

その上に屋根材を仕上げていく流れになります！

屋根工事は、建て方が終わったら、できる限り早く工事を行うため、

そこまで内部の工事とバッティングはしませんが、

バルコニー防水を行う防水工事との工程は密に行った方が良いです！

また、屋根の部分の工事だけであれば、単体の工事なのでそこまで気にすることはないのですが、

・外壁と屋根の取り合いをどう仕上げるのか？

・雨樋や竪樋の樋工事はいつ作業するのか？

この辺を事前に打ち合わせしておかないと、中途半端な状態で工事が終わってしまい、

気づいたら足場が解体されてしまった！

なーんてことが起きてしまいます！

特に外部の工事は今後何十年と雨風から家を守る大切な役目です！

ちょっとの隙間や施工不良で簡単に水が室内に侵入し、建物の劣化を早めてしまうので、

入念なチェックを行った方が良いです！

外壁工事

外壁工事は外壁の仕上げが、何で仕上げるのかで工事の流れや業者さんが変わります！

具体的な外壁の仕上げは

・サイディング

・塗装

・左官

建売の戸建ての場合は、サイディングが多いですね！

注文住宅の場合もサイディングを使われますが、左官で仕上げることも多々あります！

昔は吹付塗装仕上げも多かったのですが、最近はかなり減った印象があります。

外壁を行う場合、最初に外壁の一番下の部分についている水切りを設置します！

この水切りを設置するのは、仕上げによって異なります！

サイディングの場合は、

サイディング屋さんが設置し、そのままサイディング工事を行います！

塗装や左官での仕上げの場合は、

水切りは板金屋さんが取付けることが多いです。

水切りは、外壁の作業をする前に行う必要がある為、どの業者さんが設置するのかを事前に確認しておく必要があります。

外壁工事が完了するということは、

早期足場解体に繋がる重要なポイントとなります。

足場が早く解体できれば、

・外構工事

・埋設配管

といった作業を行える上に、足場のリース代も削減できます。

ただ、外壁工事を早くしてしまえばというわけではありません。

早すぎると資材運搬などで外壁を傷つける原因にもなります。

かといって、遅すぎていつまでたっても足場がばらせないのも問題です。

サイディングの場合は、

材料の保管場所、

作業スペースが必要になるため、

内装工事の資材搬入や作業内容をある程度見ながら日程を決めたほうが良いです。

外壁が塗装や左官仕上げは、

天候に左右されるため工程を長く見ておく必要があります。

塗装や左官の場合、完全に乾くまで触れるのは厳禁です！

ただどんなに注意していても、

サッシ廻り、

玄関廻りなどは、

他の職方が触れてしまうことが多いです。

注意していてもさわってしまう、触れてしまうで、

仕上げの工程の際は基本、人が出入りしない日程や工程を組んだほうが良いです。

外壁や屋根工事は、全体のことを考えてると、

ギリギリに足場を解体するよりは、

早めに足場は解体しておいた方がその後の外構工事等に余裕ができます。

その他

他にも細かく上げると色々あるのですが、

簡単に主要な外部工事を記載しておきます！

バルコニーや共用廊下の手摺の設置

バルコニーには腰壁、もしくは手すりを設置します。

腰壁の場合は、てっぺん（天端）に

笠木

と言われるアルミの金属を取り付けるのが一般的です。

手すりも笠木もどちらも金属ということで、

金属工事

として工程上に書くことが多いです。

バルコニーに設置する笠木や手すりで一番注意しないといけないのが、

切粉！

要は、金属を切ったときに発生する金属の切りくずの事です！

笠木も手すりも金属なので、取り付ける際に多少加工をします！

その時に金属のカスなどが飛び散ります。

その後、その切粉をちゃんと掃除しないままバルコニーに放置していると、

雨が降り、切粉が錆びてバルコニーの床に付着します。

一度付着した錆びは、

まじで取るのが、めちゃくちゃ大変！

下手すると取れない場合もあります。

必ず手すり設置後は、掃除するようにしましょう！

本当に超大変ですよ！

屋根工事に付随して、樋工事

屋根工事の時にちらっとお話をしましたが、

屋根工事に付随して、上記のような雨水を受け止める樋工事も行います！

外壁との絡みがあるため、基本的には、外壁工事が終わった後に行います。

このタイミングが厄介で、樋工事は、

当然、高所作業になるため、足場を解体する前に作業する必要があります！

しかし、樋工事は足場を解体する直前に作業することが多いため、

足場解体の日程を伝え忘れて、樋を付ける前に足場解体をしてしまった！

という現場を今まで何度も見てきました・・。

足場解体前に、

必ず施工が終わっていない場所がないかの確認をしっかりするようにしましょう！

足場解体のタイミング

建物が外観が見えてくるちょっとしたイベントです！

ただ、注意が必要なのが、足場をばらすということは、

外部の高い箇所のやり直しができなくなる！

ということです！

つまり、外部の高い位置の作業が完了してなければいけません！

手直しもできないので、足場を解体する前に、

足場が必要じゃないと出来ない作業範囲の仕上げの確認は必ずしましょう。

足場をばらした後、

『あっ！』

っということにならないよう注意が必要です。

ちゃんと確認しなかった等で

本当に、『あ！』って思うことが結構あるんですよね！

戸建てのような２階程度あれば

まあ、何とかできたりしますが、

マンションのような階数のある建物だと、どうしようもなくなっちゃうんですよね。

空を飛ぶしかなくなります！

足場解体のタイミングは、

屋根工事

外壁工事

樋工事

手摺工事

が完了した後になります。

先ほども言いましたが、足場がある間は外構工事など家の周辺の作業は一切できません。

出来る限り早めに足場解体を行った方がいいのですが、

外壁が終わったからと言ってすぐに足場の解体は避けたほうが良い

と言えます。

大きい資材などを上階に運ぶ場合は、足場を利用して窓から搬入させることもあるため、

搬入物の有無など考慮したうえで、足場の解体の日取りを決めるようにしましょう。

くどい様ですが、

早すぎても、

遅すぎても

いいとは言えません。

工程的に無理が起きないタイミングで多少の余裕が持てるタイミングで

足場解体を行う方が良いでしょう。

外構工事

共用住宅は、外構工事は必須で行いますが、

戸建ての場合は、外構工事がオプションになることが多いです。

というのも、本体の建物の見積もりに外構工事が含まれていないことが多いからです。

たまに、

建物は完成して人は住んでいるのに、

何故か外構が土のまま

という住宅を見たことがある人もいるかと思います！

これはまさしく上記に記載した通り、請負契約に含まれていないからなんですね！

予算を削るために、

あえて外構工事をなくした時などもこうなります。

外構工事は、予想以上に費用がかさんでしまうんですよね。

カーポートやカーゲートは、商品だけで何十万かかります。

しかも、びっくりするほど種類が多いです。

選定するだけでも一苦労なんです！

設計の仕方も色々あるので、プラン作りが内装以上に難しいです。

また、外構の仕上げ方は自由ですので、どのように仕上げるかは設計士さんと打ち合わせをして決める必要があります！

一般的なタイプ仕上げとして多いのは、、

・周囲にブロックを積み、目隠し用のルーバーやフェンス、

・玄関前には、タイル仕上げの２、３段の階段、

・駐車場はコンクリートの刷毛引き、

・その他の周辺は、砂利敷き

といった感じが比較的多いかなーというところです。

外構工事は、家の周りをいじりますので、資材やごみなどすべて一度なくす必要があります！

また、土間コンクリートや石やタイルなどを張ったりするため、

一時的に立ち入りができなくなるエリアが発生します！

内部で作業をしているのにもかかわらず、外構工事を優先してしまうと、

室内へ入るための動線が確保されておらず、部屋に入れない！

と、暴動が起きるので注意が必要です！

他にも外構工事でとても重要なポイントがあります！

それは境界線を間違えない

ということです！

境界線を間違えないというのはどういうことか？

→隣地境界線、道路境界線の事です！

境界線というのは、とてもセンシティブなお話で、

将来自身や、隣地の方が

・建て替え

・所有権の移転

・土地の分筆

をする際にも、測量をして境界線を確認し、面積などを計算します。

その時に、境界線をはみ出してブロックなど建ててしまっていると、大問題になります！

訴訟問題になりますね！

外構工事って自由度もあって、パパっと仕上げているイメージがあるかもしれませんが、

・境界線との測量

・水勾配

・道路や入口、駐車場の水はけ

などなど。

見た目以上に難しく、しっかり理解している人は意外と少なかったりします。

ちなみに、リフォームでの外構工事の内容になりますが、進め方としては一緒になるので、こちらの記事も参考にしてみてください！

戸建のポーチを綺麗に！！～エクステリアと外構工事について～

施工例から見る外構リフォーム、エクステリア工事工程～外構工事の流れ・注意点～

まとめ

いかがでしょうか？

今回は、仕上げ工事の外部についてご説明しました！

外部の作業は、リフォームでもあまり多くなく、新築工事でも足場が掛かっているため、あまり見たりする機会も少ないかと思います。

工程でいうと、いかに早く足場を解体するかが重要となります。

足場を早く解体できると、外構工事を早く行うことができ工程短縮にもつながります。

また、足場がなくなるといよいよ竣工といったイメージになるので現場もより引き締まります。

次回は、新築工事の内部の仕上げ工事についてお話ししたいと思います！

下記の記事も参考にしてみて下さい！

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