昔、めちゃくちゃ隣の部屋の方のTVの音が聞こえていて、家にTVがなかったけど、音だけで大体の内容を把握してました。
どーも、Ponchaです(‘ω’)
「隣の部屋なのに、まるで同じ部屋にいるかのように会話が聞こえてくる…」
賃貸住宅で暮らす方なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
木造や軽量鉄骨造のお部屋なら結構あるあるなんです・・。
中には鉄筋コンクリート造なのに、隣の音が聞こえる!
なーんてこともあります!
これは、構造上の壁の造りが関係しているんです!
ということで今回は、
賃貸住宅の音トラブル!隣の声が聞こえる原因と防音対策とは?~壁の遮音性能について~
というテーマでお話をしたいと思います!
かなり専門的なお話も出てきますが、床や壁の遮音等級をしっかり理解し、住んでいるお部屋の等級がどのくらいなのかは、ある程度把握しておいた方が良いです!
音は人によってかなり差が出ますが、数値として指標はあるので、参考にしてみてください。
今回はマニアックかつ、長くなってしまったので、
・床の遮音性能
・壁の遮音性能
の2部構成でお話をしております!
床の遮音性能については下記の記事を参考にどうぞ!
賃貸住宅の音トラブル!上階の音が響く原因と防音対策とは?~床の遮音性能について~
不動産に関する記事はこちらを参考にどうぞ
共同住宅 賃貸住宅と分譲住宅ってそもそも何!?~それぞれの構造やコストの違いについて~
賃貸住宅における管理会社と仲介会社の違い~それぞれのメリットデメリットとは?~
賃貸住宅における初期費用って?~初期費用って安くできるの?~
賃貸の退去時にかかる原状回復の費用~長く入居した方が良い?減価償却って!?~
RC造、S造って!?ALC??~賃貸住宅の構造と特徴について解説~
★住まいに関するお悩み、無料で相談できます!★
近年情報にあふれています!
どの業界では営業トークが多く、正しい情報を見極めるのが難しいです・・。
プロの第三者目線で、リフォーム・新築・不動産に関するお悩みにアドバイス します!
💡 こんなご相談を受け付けています!
✔ 賃貸のお部屋探しを手伝ってほしい
✔ 購入物件の探し方や資金計画を知りたい
✔ 物件探しのコンサルを受けたい
✔ この物件を買って大丈夫?第三者の意見を聞きたい
✔ リフォームの見積もりが適正かチェックしたい
✔ リフォームのプランを考えながら物件を探したい
また、気軽にLINEにてやり取りしたい方は、下記より簡単に登録できます!
LINE公式アカウント:ID検索は⇒@ 549ktzrsでponcha.j
下記よりも登録できます(‘ω’)
目次
建物構造による壁の違いと特徴
隣の方の音が聞こえてしまうのは、建物の構造が大きく関係しています!
賃貸住宅の主な建物構造には以下の3種類があります。
・木造(W造)
・鉄骨造(S造)、軽量鉄骨造
・鉄筋コンクリート造(RC造)
それぞれの構造がどういった特徴的な音の伝わり方を示しているのか、見ていきましょう!
木造(W造)
- 壁は石膏ボード1枚または2枚貼りが一般的
- 中空構造のため音が共鳴しやすい
- 隣室の会話が聞こえやすい
- 遮音性能が最も低い(Dr-30~40)
木造の建物は、2階建て以内の賃貸住宅に構造に多いです!
アパートや長屋の場合は、木造であることが多いです。
鉄骨造(S造)・軽量鉄骨造
- 壁はボードもしくはALCパネルを使用
- 接合部からの音漏れが発生
- 振動が伝わりやすい構造
- 遮音性能は中程度(Dr-40~45)
賃貸住宅の多くは、鉄骨造より軽量鉄骨造をイメージした方が良いです!
3階以上の低中層規模の賃貸住宅に多い構造です。
床への響き方は、木造より軽減されます。
ただ、壁に関しては、隣との間仕切り壁がALCという軽量コンクリートであれば、遮音の効果が期待できます。
逆にボードであれば、遮音性能は正直木造と変わらないです。
鉄筋コンクリート造(RC造)
- 構造体自体の遮音性は高い
- ただし、内部の間仕切り壁次第で音が伝わりやすい
- 特に1K・1Rでは軽量な間仕切り壁を使用することが多い(Dr-45~50)
低中層の賃貸住宅だと、あまり多くはないのですが、6階以上の賃貸住宅になると、ほとんど構造は鉄筋コンクリート造になります。
床に関しては、基本コンクリートのため、木造や鉄骨造と比べて、一番遮音性は高いです!
壁に関しても、コンクリートの壁であれば遮音性は高いのですが、ボードのみで仕切られている場合、建物自体はRC造だとしても音は響きやすいです。
鉄筋コンクリート造でも音は響きやすい!?
1点注意した方が良いのですが、
鉄筋コンクリート造だから、音は全く聞こえない!
というわけではありません。
というのも、今お話ししたように、壁に関しては、
・コンクリートの壁
・ボードで造作した壁
の2種類あるからです!
これはなぜかというと、6階以上の鉄筋コンクリート造というのは、ほとんどは
コンクリートの柱と梁で建物を支えています。
つまり、構造体の壁って外壁を除いて結構少ないんです。
界壁と呼ばれるコンクリートで形成された間仕切り壁は存在しますが、一定のスパンごとにしかありません。
賃貸住宅の1Rや1Kといったあまり広くないお部屋の場合は、界壁と界壁の間に2部屋・3部屋仕切って、お部屋を作ります。
その時にお部屋を仕切る壁は、ボードのみになるため、音が漏れやすいんですね・・。
上記の青色の部分がコンクリート
グレーの点線が、造作の間仕切り壁
という感じです。
つまり、③と④のお部屋の間仕切り壁はコンクリート
そのほかのお部屋の間仕切り壁は、造作壁になるため、音が結構筒抜けなんですね・・。
ちなみに後程、説明しますが、
木造も、鉄骨造も、鉄筋コンクリート造も、ボードで間仕切り壁を作る際は
・12.5mmのボード 1枚を両面に貼っているだけになります!
→つまり、12.5㎜のボード2枚のみで仕切られていることになります。
※防火の観点で、片面に2枚のボードを貼ることもあります。
壁の遮音等級(Dr値)
床と同様に壁の遮音等級を見ていきましょう!
壁の遮音等級というのは、Dr(Dw、D値とも呼ばれる)になります。
「Weighted Apparent Sound Reduction Index(見かけの音響透過損失)」
の略称で、隣の部屋との界壁(間仕切り壁)の遮音性能を示す指標です。
Dr値が高いほど、隣室の音を遮る性能が高いことを意味します。
ちょっとマニアックなお話になるので、こういう基準なんだーぐらいで大丈夫です。
Dr値(dB) | 遮音性能の目安 | 実際の聞こえ方(例) |
---|---|---|
Dr-25以下 | ほぼ無遮音 | 隣の会話やテレビの音がはっきり聞こえる(木造アパートなど) |
Dr-30 | 非常に遮音性が低い | 隣の会話がはっきり聞こえ、内容までわかる(築古の軽量鉄骨アパート) |
Dr-35 | 遮音性が低い | 普通の話し声が聞こえるが、内容はやや不明瞭(賃貸アパートの一般的な界壁) |
Dr-40 | 標準的な遮音性能 | 小声の会話は聞こえるが、普通の話し声はほぼ聞こえない(RC造の賃貸マンション) |
Dr-45 | 遮音性が高い | 大声なら聞こえるが、会話の内容はほぼ不明(分譲マンションレベル) |
Dr-50 | 高い遮音性能 | 隣の生活音がほぼ聞こえない(高級賃貸・ホテルの壁) |
Dr-55以上 | 非常に高い遮音性 | ほぼ完全に無音、隣の音が聞こえない(高級ホテル・音楽スタジオ) |
Dr値(dB)は、数値が10上がるごとに音のエネルギーが約10分の1に低減します。
一般的な建築基準ではDr-40以上が推奨され、Dr-50以上で十分な遮音性能とされています。
Dr値と壁の構造
壁の種類や構造によってDr値は大きく変わります。
壁に使われている材料別で数値の違いを見てみましょう!
壁の構造 | Dr値の目安 | 特徴・問題点 |
---|---|---|
石膏ボード(12.5mm)×1枚 | Dr-25~30 | 最も遮音性が低く、木造アパートに多い |
石膏ボード(12.5mm)×2枚 | Dr-30~35 | 一般的な賃貸の界壁、会話の音が聞こえやすい |
軽量鉄骨+グラスウール充填+石膏ボード | Dr-35~40 | 遮音性はやや向上するが、振動音は伝わりやすい |
ALCパネル(100mm) | Dr-40~45 | 遮音性は標準的だが、コンクリートほどの防音効果はない |
コンクリート壁(厚さ150mm以上) | Dr-45~50 | RC造マンションで多く使用される、遮音性が高い |
コンクリート+二重壁(遮音シート使用) | Dr-50~60 | 高級マンションやホテルに多い、生活音はほぼ聞こえない |
賃貸住宅において、木造や軽量鉄骨の場合、
間仕切り壁は、石膏ボード(12.5mm)を両面に貼っているため、2枚となります。
そうなった場合、Drの数値としては30~35になります。
先ほどお話をしましたが、コンクリート造の建物だった場合で、下記のような建物だった場合、
③と④はDr-45~50を満たせますが、
それ以外は、造作壁となるため、基本的にはDrの数値としては30~35となります。
気密性も遮音性に関係する!?
実は、遮音性能を考えるうえで気密性はとても重要です。
気密性とは、簡単に言うと
空気や音がすきまからもれにくいこと
をいいます。
部屋なんだからしっかり密閉されているでしょ?
と考えているかもしれませんが、コンセントやボードの壁とかだと意外と小さな隙間が存在しているんです。
特に、隙間から漏れる音のうち高音域は通りやすいとされています!
もし壁に遮音性能をより向上させたい場合は、気密性にもこだわった方が良いといえますね!
自宅でできる防音対策
床と違って、壁の防音対策は比較的やりやすいです!
- 厚手のカーテンや防音マットを敷く
- 家具を壁際に配置し、遮音効果を高める
- 隣室との境の壁に吸音パネル・吸音ボードを貼る
などがあります。
ただ、壁を叩く音などは、正直どうしようもないです。
音というより物理的に衝撃を与えているため、構造以前にお隣さんに問題があります。
その辺は管理会社さんにお伝えするようにしましょう!
まとめ
いかがでしょうか。
賃貸住宅の音トラブル!隣の声が聞こえる原因と防音対策とは?~壁の遮音性能について~
というテーマでお話をさせていただきました。
壁の遮音性能は、単純に構造だけの問題ではありません。
コンクリート造であっても、ボードで仕切られた間仕切り壁であれば、木造や鉄骨造とあまり変わりません。
隣の方の音がどうしても気になる場合は、吸音材や家具などの配置を工夫して調整するのが良いです!
不動産に関する記事はこちらを参考にどうぞ
共同住宅 賃貸住宅と分譲住宅ってそもそも何!?~それぞれの構造やコストの違いについて~
賃貸住宅における管理会社と仲介会社の違い~それぞれのメリットデメリットとは?~
賃貸住宅における初期費用って?~初期費用って安くできるの?~
賃貸の退去時にかかる原状回復の費用~長く入居した方が良い?減価償却って!?~
RC造、S造って!?ALC??~賃貸住宅の構造と特徴について解説~
★住まいに関するお悩み、無料で相談できます!★
近年情報にあふれています!
どの業界では営業トークが多く、正しい情報を見極めるのが難しいです・・。
プロの第三者目線で、リフォーム・新築・不動産に関するお悩みにアドバイス します!
💡 こんなご相談を受け付けています!
✔ 賃貸のお部屋探しを手伝ってほしい
✔ 購入物件の探し方や資金計画を知りたい
✔ 物件探しのコンサルを受けたい
✔ この物件を買って大丈夫?第三者の意見を聞きたい
✔ リフォームの見積もりが適正かチェックしたい
✔ リフォームのプランを考えながら物件を探したい
また、気軽にLINEにてやり取りしたい方は、下記より簡単に登録できます!
LINE公式アカウント:ID検索は⇒@ 549ktzrsでponcha.j
下記よりも登録できます(‘ω’)
ではでは~(‘ω’)ノ