リフォーム・建築

木造の新築工事 基礎工事の工程と流れ~基礎工事の工程は大体同じ流れ!?~

投稿日:2021-06-19 更新日:

新築工事の工程についての問い合わせやがやたら来たので、以前書いた記事をそれぞれリライトしたほうが皆さんと共有できると思ったので、しばらく新築工事の工程の記事が続きます!

どーも、Ponchaです(‘ω’)

以前にリフォームの工程についての記事をのせましたので、今回は新築工事の工程となります。

新築工事はリフォーム以上にちゃんとした工程表を求められることが多く、基礎→建方→仕上げとあり、工程も多いので全部で4回に分けています。

あ、ちなみに工程については、リフォームにも直結しやすく、他の構造でも転用できる木造の戸建てにさせてください!

今回は、木造の新築工事の基礎工事についてです!

あとは、工程は絶対これ!という決まりはなく、現場の状況、工期などでも大きく変わりますし、状況によっては本来と違った進め方をしないといけない場合もあります。

臨機応変に対応できるように、まずは本来の工程の流れがどうなっているかを知りましょう!

ちなみに、工事について細かく説明するとテキストみたいな感じになるので、あくまで工事の流れや工程を中心に話しますね!

RC造の工程はより工種が多く、進め方が多すぎるので要望がいっぱい来たら作ります(笑)

他の工程については、こちらを参考にして下さい

木造の新築工事 建て方の工程と流れ~事前の段取と工程管理が重要~

木造の新築工事の工程 建て方後の作業や流れ~建具・防水・下地・設備・断熱工事について~

木造の新築工事の工程 外装仕上げの流れと注意点~足場解体が工程短縮のカギ~

木造の新築工事の工程 内装仕上げの流れと注意点~柔軟な納まりと対応力が大事~

 

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リフォームの工程についての記事はこちら!

リフォームの工程表の重要性~工事の工程表の作り方~

リフォーム工程表を作るポイント~職人さんの歩掛を知る~

リフォーム工程表の作成の仕方~リフォーム全体の工事の流れを知る~

 

リフォームを始める際大半の方は不安を抱えています。

本当にこの金額が合っているのか?このプランで大丈夫なのか?この商品以外はないのか?

近年は情報に溢れています。

相談する場所はいっぱいありますが、結局のところ自社で依頼してもらう為の集客方法に過ぎません。

リフォームや新築などご不明点やわからない箇所がわからないなど、初歩的なところからプロの方までご相談のっております。

プロの第3者の目によるご相談を受け付けております。

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気になることがある方はお気兼ねなく、お問い合わせフォーム、LINEよりお問い合わせください!

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あまり見ることがない基礎工事

建て方や内装工事は、素人の方でもなんとなくイメージしやすいのですが、基礎工事の流れってどうなっているか?と聞いて答えられる人は少ないです!

建物の下にあるコンクリートの部分でしょ?程度だと思います。

建物の中で一般の方々にとっては一番関心が薄いのが基礎工事!

プロのリフォーム・不動産の方でも、基礎工事についてはぶっちゃけ詳しくわからない人のほうが圧倒的に多いです。

内装工事に比べて、やり直しがきかない上に、構造的な問題、地盤の問題などなど。

実はちゃんとした専門知識を持っておかないと、

『あ、間違えちゃった!』では済まないのが基礎工事なんです!

ここ近年建物が徐々に傾いてきたなど、杭工事や基礎工事の施工不良が目立ちますよね!

基礎工事の施工不良というのは、仕上げ工事のように目で見て指摘できるものではない上に、出来上がった時点では気づきにくく、徐々に徐々にその欠陥がわかってくるのです。

基礎の上に一度建物が建ってしまったら、基礎の施工不良が発見されたからと言って直すのは容易ではありません。

そのぐらい重要な工程なんですね!

他人事のように思っているかもしれませんが、地震大国の日本だからこそしっかり基礎の部分から知識を身に着けることも大事ですなんですね!

今回は、木造の新築ということで、基礎工事の前に行う仮囲い・地盤改良・杭などについては、一旦省略して遣り方からご説明します!

遣り方

まず、基礎工事を行う前にやらないといけないのが、遣り方!

遣り方(やりかた)とは、建物の位置を出す作業になります。

最初って更地(敷地に何もない状態)なので、どの位置に建物が建つのかわからないですよね?

道路や境界線からどの位置に建物が来るのかを知る目印を作る為の作業ですね!

この作業は、基礎工事を行う業者が出す場合もあれば、墨だし屋さんにお願いする場合もあります。

たまに、担当者が出す自ら行う会社もあったりします。

さらっと説明していますが、この作業超重要な作業です!

図面に書かれた通りの位置に建物が建つように基準をだすわけですから、位置を間違えたらそりゃもう目も開けられない・・。

よく家の周りにブロックを積んでフェンスを立てている家見たことあるかと思いますが、あのブロックの位置などは、しっかりと各箇所の境界の位置を出し、絶対に境界から超えないように細心の注意を払っています。

境界線を1㎜でも間違えて境界を超えると、境界を越境していることになります。

お隣さんの境界を越えちゃったりしたら、確実に揉めることになります。

また、違法建築になってしまうので遣り方完了後は必ず位置確認をする必要があります!

 

基礎工事

遣り方が完了したら、いよいよ本格的に基礎工事開始です!

リフォームだと、増築などをしない限り、普段なかなか見る機会がない基礎工事ですが、新築工事の場合はどんな場合であっても、基礎工事は行なわれます。

地盤と建物に大きく影響を与えるとても大事な工事となります。

基礎の種類は現場によって変わりますが、今回は一番多く採用されている、耐圧盤+立上りで形成する基礎で進めたいと思います。

耐圧盤とは、超ざっくりいうと建物を支える床のようなものです。

べた基礎とも言いますが、大体20㎝ぐらいの厚みのコンクリートが多いです。

プロレスのリングみたい感じです。

立ち上がりは、言葉の通り耐圧盤から立ち上がった基礎です。

この立ち上がったてっぺん部分に、木の土台を敷きます。

戸建ての一階部分の間取りで壁がある箇所には、基本立ち上がりの基礎があると思うとわかりやすいです。

根切

簡単に言うと、今ある更地に基礎を作れるように、既定の深さまで土を掘る作業のことです

なんで根切というかは、また今度の機会にお話ししますね。

根切りってなんかぴんと来ないと思いますが、要は土堀りです。

根切りってマジでひたすら土を掘る作業のことなので!

根切りで重要なのは、その土を掘る深さになります。

建物を作る上で基準となる高さがあり、その基準となる高さをGL(ジーエル)と言います。

正式にはグランドレベルです。

基本基礎工事では、全て

『GLから-300㎜が基礎のてっぺんになればいいのねー』

てな感じでGLを基準にしてマイナスいくつなのか、プラスいくつなのかって話すわけです。

基礎工事初めての方は、とにかく図面をみてGLいくつがどの位置になるかをちゃーんと覚えたほうがいいです。

超実践的なお話です。

ちなみに内装工事になると、FL(フロアレベル)と言いますが、この辺は、また後で説明します。

根切りする際は、設計図のGLからこのぐらいまで掘ってくださいね~って記載されている深さまで掘る必要があります。

そして、所定の位置まで土を掘り、定められた所定の深さを床付けと言います。

基準の深さより高いのは問題外ですが、掘りすぎもいけないので注意しましょう!

なんで掘りすぎダメなの?って気になるマニアックな方はコメントやメッセージください!お答えいたします(笑)

そこから、砕石を敷き捨てコンクリートを打設して、基礎を作るための地盤を作ります。

今回は、流れをメインで話すので、砕石敷きとか捨てコンクリートについては、スルーしちゃいますね。

超簡単に言うと、

砕石敷きは、石を敷くこと(大体50mmぐらいの高さが多い)サイズや種類に決まりはありますが、マジで石です。

捨てコンクリートは、敷いた石の上に打設する強度がないコンクリート

で、捨てコンクリートを打設しないといけない理由は、その上に鉄筋や型枠を組むので石の上では、やりずらいから!

です!

ちなみに掘削する期間や砕石敷き、捨てコンクリートを行う期間は、使用する重機の大きさ、人数で大きく変わってきます。

どの人数で、どのくらいの期間が必要かは、事前に基礎屋さんと打ち合わせが必要になります。

砕石敷きと捨てコンクリート打設は、大体同一日に行うことが多いです。

捨てコンクリートを打設したら、コンクリートが固まらないと作業が出来ないため、基礎屋さんは、午前中に砕石敷き、午後に捨てコンクリート打設をすることが多いですし、工程もそのような組み方をした方が時間を短縮できます。

砕石敷きや捨てコンクリートについてもいろいろ書きたくなっちゃいますが、やたら長くなっちゃうのでまた別の機会で話そうと思います!

型枠・配筋・コンクリート打設

捨てコンクリートした次の日に、基礎外周の位置出しをして基礎の鉄筋を組む作業をします(配筋)

中には、基礎の外周部の型枠を先に立ててから配筋する人もいますが、基礎屋さん次第ですね。

また規模によって変わりますが、木造の一般的な工事だと、耐圧盤(地面と直接接する基礎)立上り(土台が敷かれる基礎)の配筋を同時に行うことが多いです。

立上りの基礎部分には、床下の設備配管を通すためのスリーブと言われる穴をあけておく作業が必要になります。

この作業は基本設備屋さんの作業になるため、立上りの配筋したタイミングで、設備屋さんに来てもらい、上記のようなボイドと言われる穴あけ用の筒を入れてもらう必要があります。

ちなみに、こうしたスリーブの周りは補強筋を入れなければいけません。

中には、基礎屋さんにお願いする業者もありますが、設備屋さんと基礎屋さんの事前打ち合わせが必要になります。

このスリーブは、主に排水管を通すために開けておく穴です。

圧で水が出てくる水道管と違って、排水はあくまで水が流れるように勾配を作らないといけません。

立ち上がりの基礎をよけて配管なんてしたら下水につながるまですさまじい距離になりますし、詰まります。

出来る限り最短で建物の外につなげれて、且つ構造的に問題ない個所を選びます。

コンクリート打設前に配筋検査がある!

基礎工事の工程で一つの節目になるのが、配筋検査。

配筋検査を行うために、検査機構に事前に依頼をしないといけません。

この検査でOKをもらえるまで次の工程(コンクリート打設)に進めません。

そのため早い段階で、配筋検査日を決めておく必要があります。

この依頼するタイミングが難しく、

早すぎると検査までに配筋が間に合わなくなり、

余裕を持ちすぎると、検査が終わるまでコンクリート打設ができないため、配筋してからコンクリート打設まで期間が開いてしまいます。

多いのは、午前中に配筋検査を行い、午後にコンクリート打設。

もしくは、夕方に配筋検査をして、次の日朝からコンクリート打設。

配筋検査後すぐにコンクリート打設の工程にしていると、万が一、検査で指摘で是正指示があった場合、対応できなくなってしまうので注意しましょう。

無事検査がOKになれば、耐圧盤のコンクリートを打設になります。

あ、ちなみにコンクリートを流す作業は打設って言います!

立上り型枠、コンクリート打設

耐圧盤のコンクリート打設後、大体次の日に立上りの型枠建て込み工事になります。

本当はもっと養生をしないとなんですけどね~。。。

型枠の建て込みも難しい形状でなければ、1日、2日で完了します。

立ち上がりのコンクリート打設する日程は、立ち上がり基礎の形状に合わせて工程を作成しましょう。

さてさて、ここで、ふと思うのが、あれ?コンクリートって2回も打設するの?

ってところ。

そうなんです!

一般的な基礎でも、最低2回コンクリートを打設します。

場合によっては、3回に分けないといけなかったりします。

コンクリートを打設した後は、養生(固まる)期間を考慮しないといけない為、実は時間がかかるんです。

養生、型枠解体

立上りのコンクリート打設後は、コンクリートの圧縮強度が出るまでの期間は、型枠をそのままにしておかなければなりません。

さらに言うと、湿潤養生といって、水を適度にコンクリートに与える養生をしないといけません。

まあ、正直このぐらいの規模だとなかなか行なっているところは少ないですね。

型枠を透水型枠などにして工夫しているやり方もあり、大きい現場になると夜中もちゃんと湿潤養生をやってたりします。

型枠は、決められたコンクリート強度が出るまでばらせないので、コンクリート試験を行い、テストピースにより強度が出ているかをしっかり確認する必要があります。

簡単に言うと、現場で打設したコンクリートと同じコンクリートで試験体を作っておいて、所定の期間が来たらその試験体を破壊して強度が出ているかを調べる為です。

だって、現場の基礎を壊して強度を調べることができないからです。

強度確認ができましたら、型枠の解体を行います。

コンクリートは、結構早い段階で強度が出てます。

で、ある一定まで達すると、そこからゆっくりとさらに強度を高めていきます。

ですので、最初の段階で全然強度が出ていないと明らかにおかしいと言えますし、そこから強度が著しく増えることはないので注意しましょう。

型枠をばらした後は、釘や木材の破片、こぼれて固まったコンクリートなどなど、結構汚れてしまいます。

しっかり掃除をする必要があります。

また、基礎の立上りが出来上がってから雨が降ると、基礎内に雨が溜まり、悲劇なことになります。

会社によっては、基礎に水抜き用のホースを設置していたりしますが、基礎にそういったホースを設けるのは、構造上の関係でNGとするところもあります。

いずれにしても、建て方を行う前に事前に溜まった水を処理しなければ後々厄介ことになるので注意しましょう。

ちなみに、この水を処理する作業超めんどくさいです(笑)


埋め戻し

型枠ばらしたら終わりと考える人も結構多いのですが、型枠を解体した後は、基礎周りの地盤を所定の高さに戻すための埋め戻し作業が入ります。

簡単に言うと、土を再び盛って高さを調整することです。

この作業は、どの現場においても必ず必要になります。

それはなぜか?

基礎を作る際に、型枠を建て込んだりするため、基礎のサイズにプラスして、型枠の建て込みができるように500㎜から800㎜程度余分に土を掘ります。

そのため、基礎が出来上がった後、基礎の周り500㎜~800㎜程度は、地盤が下がっているんですね。

最終的に外構などもやるため、正規の高さに再び土で埋めてあげないといけないんです。

よくわからないですよね(笑)

4m×4mの基礎を作る場合、

外周は型枠を建て込むために人が入れるスペースを確保しないといけないわけです。

基礎は4m×4mでも、人が作業するスペースでプラス0.5m~0.8mぐらい余分に掘らないといけないわけです。

基礎が出来上がると4m×4mの基礎はありますが、その外周は0.5m~0.8mほど余分に掘ってしまったので、これを再び所定の高さまで埋めないといけないということです!

 

意外とめんどくさいことしてるんですよね!

ちなみに、埋め戻しはこのタイミングで終わらせておかないと、建て方が始まったら足場が建ってしまう為、埋め戻しの作業は、足場が解体されてからになります。

工程的にも、厳しくなる上に何よりも汚れます。

土の汚れは、想像以上に厄介でコンクリートやタイルに付着すると、実は簡単に取れないのです。

これマジです!

土の汚れってマジで落ちない!あれなんなんですかね!

ですので、外構工事でも土を使ったりする量は、必要最低限することが綺麗に仕上げるコツとも言えます。

床下設備配管

基礎工事が完了したら、基礎に這わせる、床下配管の工事です。

これも、工程に考えない人が意外と多いんです。

設備屋さん泣かせの工程になりますね。

床下に給水、排水の配管を這わせたり、外周部の排水用の配管を埋めたりする作業を、

大体この作業のタイミングで行います。

外周部の配管は、足場が解体されてからでも出来ますが、バタバタすることが多いので、出来ればこのタイミングで行なっておいた方が後々安心できます。


まとめ

いかがでしょうか?

今回は、基礎工事編ということで、新築工事の流れを簡単にご説明しました。

基礎工事は、一見単純そうに見えますが、高さ、位置、品質など間違えたからといって簡単に直せない上に、法に触れてしまうことが多いです。

抑えるべき箇所は、必ず確認しチェックしたほうが良いです。

また、天候にも影響されますし、検査やコンクリートの養生などが関係して結構時間がかかるのです。

木造の新築工事の約1/3は基礎工事であることが多いぐらいです。

意外と知られていない基礎工事ですが、実はこんな感じで進んでいるわけです。

次は立て方についてお話をしたいと思います!

 

他の工程については、こちらを参考にして下さい

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リフォームの工程についての記事はこちら!

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リフォームを始める際大半の方は不安を抱えています。

本当にこの金額が合っているのか?このプランで大丈夫なのか?この商品以外はないのか?

近年は情報に溢れています。

相談する場所はいっぱいありますが、結局のところ自社で依頼してもらう為の集客方法に過ぎません。

リフォームや新築などご不明点やわからない箇所がわからないなど、初歩的なところからプロの方までご相談のっております。

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建築・リフォーム・不動産業界を渡り歩いた住宅建物大好き人間(‘ω’)

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